ハナコさんち

いろいろ。

 

スポンサーサイト


Category: スポンサー広告   Tags: ---
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Bastok Markets


Category: おまけ   Tags: ---
時が来たんだと彼は言った。

わたしはじっと彼の顔を見て黙り込んだ。
辛かったけれど目をそらせなかった。
もうこの愛しい人を見ることは出来ない。一秒だって、瞬きだって惜しかった。
なのに涙が勝手にあふれて、視界が滲んでしまう。
いつものように、彼の指が優しく涙を拭ってくれた。

彼はほほえんだ。
ありがとう。
きっと何回転生していたとしても、
私のことをこんなに想ってくれた人はいなかっただろう。
本当にありがとう。

それが本当のことかどうか、わたしたちに確かめる術はないけれど。


わたしたちは並んで歩いた。
黙ったまま、手をつないで、お互いのぬくもりを確かめるようにゆっくり歩いた。

彼はふと上を見上げた。
桜がこぼれんばかりに咲いている。

きれいだ。

青い空に、白い花びらが眩しくて光のようだった。
そういえば、前の年も並んで花を見たね。

去年の桜もきれいだったね。
(そうね。二人で並んで眺めたわね)
今年の桜もきれいだ。
(ええ、とても綺麗)
次の桜もきれいだろう。

(もう一緒に見ることは出来ないのに?)
もう、一緒に見ることは出来なくても。

きっと、次の年も。その次の年も。
毎年かわらず桜はきれいだろう。

だけど、今年の桜と来年の桜は違う。
(何より違うのは)
同じ場所に咲いても、どんなに似ていても、違う。
(あなたが居ない)

そうだね。同じ花は二度と咲かない。
彼は言って、またそっと私の涙を拭ってくれた。

だけど、見てごらん。
花は散って、落ちて土に還る。
そして、ささやかながら次の花への養分となる。
私はそう信じている。
転生してちがう人間になっても、
この世であったことが決して無かったことになるわけじゃない。

もし君とすれ違っても、
君のことは覚えていないだろう。君の事は忘れているだろう。
だけど、私の体のどこかはきっと
君の愛を覚えているよ。そう信じたい。

それでも

「一緒に行きたい」そう言いたかった。泣いてすがりたかった。
だけど言えなかった。
彼を困らせたくなかったから。
今まで十分困らせてしまっていたから。

もう自分には残されている時間がないんだ。
最初、彼はそう言ってわたしの気持ちを拒んだ。
だけど、わたしは彼にすがった。

本当は、ある日突然だまって旅立つのだと
そういう決まりなのだという彼に、私が頼んだのだ。
お別れを言わせて欲しい、黙っていなくならないで。

だから、ありがとう。

わたしが言えるのはこれだけだ。
わたしと出会ってくれてありがとう。愛させてくれてありがとう。
別れを言ってくれて、ありがとう。


それでも一緒に行きたかった。叶うことならば。
運命に抗って欲しかった。
たとえ敗れたとしても戦って欲しかった。
そこがどんな悲劇のステージであっても、二人でしか辿り着けない場所だというのな

ら、私はそこに行ってみたかった。

(さよなら、と)

あなたの居ないこの世界は、わたしにとってあまりにも意味がないけれど。
それでも有難う。あいしてる。

(笑顔で言うのが私の愛の形でしか無いなんて)




===================================================

 

スポンサーサイト

テーマ : FINALFANTASY XI    ジャンル : オンラインゲーム

09 2012
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

08

10


 
プロフィール

ハナコ

Author:ハナコ
ハナコです。
FF11やってます。

 
 
最近のコメント
 
最近のトラックバック
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
ブログ内検索
 
 
 

Archive   RSS   Login

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。